コーチング研修

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志学ゼミは(社)スクールコーチング協会の本部でもあります。6月7日(日)中級上級研修が田端で行われました。今回は理事長の辻本先生が大阪からいらっしゃいました。

コーチングは筋肉トレーニングと同じと語る辻本先生。しないと錆びてきます、今回も深夜バスで青森からいらっしゃった平野先生、お疲れ様でした。毎回見るたびにうまくなってりるなあと感じました。職場の面談でも活かされているとのうれしいお話が出てきました。

私は飯倉講師とともに主催者側ですので裏方を務めています。午前中は河合先生の中級講座、午後からは辻本先生の上級講座が行われました。

上級講座はテキストを使わない実践講座です。2人一組で前に出てコーチ、クライアン(相談者)に分かれてコーチングを行います。

コーチングの基本はあくまで傾聴。他人の話を聴くことです。クライアントはコーチに話を聴いてもらうことで、自分の頭の中で考えていたことを整理しながら、感情を踏まえて整理していきます。

コーチは誘導するのではなく、クライアントの話を聴きながらクライアント自身がAからB地点を目指すように導いていくのです。問題解決を必ずしも行う必要はなく(クライアントが話を聴いてほしいという場合もあります)、クライアントが望む方向に寄り添っていきます。

辻本先生とクライアントの一例です。

先生「座る位置はここでよろしいですか?」とまずはクライアントが座る場所を自由にさせます。
   「今日はどうしはりました?」といつもの関西弁で。

K「塾長が高齢になり、後継者としての打診されたのですが迷っているんです}
先生「迷っているとは?何を迷ってはるのですか?」 柔らかな口調でクライアントの方に前かがみで傾聴されます。

K「後継者になるかどうかです」
先生「それは何か引っかかるものがあるのですか?」

K「やはり塾長しかできないことがありますから」
先生「たとえば?」

K「今まで私は教えることばかりやってきました。それでさえ塾長しかできないなあというところを見てきました。それに加えて経営的なこともとなると?」
先生「そうですか。不安があるわけですね。具体的には何かかありますか?」

K「そうですね。面談一つにしても塾長ならではというものがありますからね。また自分が経営できるのかという問題もありますし」
先生「そうですか。長年されていらっしゃるとそうでしょうね」

K「そうなんです。四畳半1間からスタートして今の規模にされていますから、とてもまねできないと感じています」
先生「真似したいですか?」

K「真似したくてもできなところもあると思います。そこに自分のカラーを出して行っていいものかどうか?」
先生「真似したくてもまねできないところはありますからね。自分のカラーを出していきたいですか?」

K「行くしかないと思います」 だんだんと覚悟が出てきました。
先生「そうですか。やるとなったらいつからやることになっているのですか?」

K「まだ決まってはいないのですが」
先生「やりたいのですか。それともやりなくないのですか?」

K「やりたくないわけではないのですが、やれるかどうか?」
先生「やりたい方向ではあるのですね」

K「ええ」
先生「いきなりすべてやるわけですか?」

K「そうではなく、塾長が現場を離れてオーナーになると思います。ですから補佐をしていただきながら徐々にという形かと思います」
先生「どうしたいですか?」

K「やるしかないかなあという感じです」
先生「引っかかっているものがあるとしたらなんですか?」

K「そうですねえ・・・」 少し沈黙。先生はあえて話しかけずに待つ。しばらくして

K「やってみます」
先生{そうですか。それでは何から始めますか?」

K「塾長にまずはやることの報告をします」
先生「そうですか。これはおせっかいですがやることの報告を私も聞きたいのですが、1週間後にお電話してもいいですか?」

K「わかりました」

コーチングの一部を紹介させていただきました。

また集まっては研鑚してまいりたいと思います。

塾長

http://www.jibun-mirai.org/

http://shigakuzemi.info/

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