北区 全教科指導 志学ゼミ 教えて鉄人 英作を強くするにはどうしたらいいのでしょうか

DSCN4611.JPG単語、熟語などの知識や英文法を駆使した和訳のスキルを磨くことはもちろん必要ですが、それだけでは不十分なのです。以下に一つのエピソードを紹介しましょう。

昔、英語が非常に苦手な受験生がいました。ただ、彼は暗記は得意だったので、英単語や熟語は沢山知っていました。しかし、豊富な知識をどう使ったら良いのかが、分からなかったのです。

そのまま、大学受験を迎えました。入試に出題された英作文の冒頭は、「父と母が、昨日、浅草に行きました。」でした。ごく簡単な和文英訳です。単語は全て自分の知っている範囲のものでしたが・・・

英文の構成は「主語+動詞~」になります。「~へ行く」は、go to~で、~の位置にAsakusa が来ることが基礎的な英文法の知識さえあれば、分かります。

また、基礎的な英文法の知識から、yesterday が文末に来ることも分かるはずですし、「父と母」はfather and mother にすべきことも分かります。つまり、中学生レベルの英語力で、少なくとも以下のような英文くらいは書けるはずです。

Father and mother go to Asakusa yesterday.

しかし、上の英文はまだ不十分です。yesterday「昨日」の話なのに、動詞が現在形 go の形になっているからです。では、go を過去形の went に変えた以下の英文は、成り立つでしょうか?

Father and mother went to Asakusa yesterday.
実は、上の英文でも、まだ不十分です。正解は、My father and mother went to Asakusa yesterday. か Father and Mother went to Asakusa yesterday. です。

「な~んだ、my が欠けたか、Father、Mother のように最初の文字が大文字になっていないだけじゃないの?」と思われるかも知れません。しかし、これは重要なことを示唆しています。

Father and mother「父と母」を my father and mother や Father and Mother「私の父と母」にする必要があることに気づくには、英語の常識や書き換え能力が必要とされるからです。

さて中学英語では、単語や熟語を覚え、基礎的な文法力を使えば英作文は作れたでしょう。しかし、高校英語では、日本語文をそのまま英語に直しただけでは、英文として成り立たない場合が、多々あります。

先ほどの「父と母は、昨日、浅草に行きました。」の例は極端ですが、日本語的な考え方をそのまま英文を作る際に持込んだ例です。そのような失敗を犯さないようにするには、日本文をそのまま英文に置き換えようとせずに、まず、元の日本文を英文にし易い日本文に書き換えてみることが肝要です。



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