東京北区 教えて鉄人 助動詞について 志学ゼミ 受験は人生の通過点
そのため、高校時代、私は「助動詞」といえば、「『動詞』の前に置かれて、『~できる』だの『~してよい』だの『~しなければならない』だの『~すべき』だのを意味する語」くらいの理解しか持っていなかったのです。「なぜ、そんな意味になるのか?」とか「どうして続く動詞が原形になるのか?」とかも分かりませんでした。「とにかく、助動詞は意味を覚えるものだ!」と言われたのを覚えています。
ただ「覚えろ!」と言われても、理屈も分からず覚えるのは、骨が折れます。しかも、英語の助動詞は、意味が多いのです。例えば、can を例に挙げると、「~出来る」以外に「~してもよい」、「~することが可能だ」という意味を持ち、疑問文 Can it be true? は「それは、一体本当ですか?」、否定文 It cannot be true. は「それは、本当のはずがない。」という意味になったりします。
どんな場合に、「~できる」で、どんな場合に「~してもよい」なのかは、「文脈で判断しなさい。」と教えられ、「とにかく、覚えなさい!」と言われたものでした。1970年代~1980年代の教育は「詰め込み教育」と言われ、「知識を詰め込みさえすれば、賢くなる」という信仰の下に教育が行われており、英語も例外ではありませんでした。
私(鉄人)の授業では、「助動詞とは、動詞に主観を加える語句で、主観は事実とは限らないため、『現在形』、『過去形』のような形の定まったものは続かず、原形が続く。」という論理的な説明がなされます。
また、「それぞれの助動詞には、一般用法と推量用法がある」と説明され、「can は『~できる』、may は『~してよい』、mustは『~しなければならない』という意味が一般用法の場合には使われるが、推量用法として使われる場合には、can は『~の可能性がある』、may は『~しかもしれない』、mustは『~であるに違いない』という意味になる」という具体的な説明が続きます。
その説明の後で、「ある人が『信じられない!』といった」面持ちで、Can it be true? と言った場合。どういう意味になる?}と質問します。そうすると、「『それは、本当であることができますか?』では変だから、『それは、本当である可能性がありますか?』じゃありませんか?」という反応が返って来ます。
そこで、「それをもっとラフな日本語にしてごらん。」と促すわけです。そこまで来れば、「それは一体本当なのですか?」という答えを導き出すのは、難しくないはずです。ここで大切なのは、学生自身に考えさせることです。
繰り返せば、学生達も「助動詞」の学習では何が重要なのかを自ずから学ぶでしょう。そう、「助動詞」の学習では元の意味を別の表現で置き換えながら、色々な和訳の可能性を模索すること、つまり、考えることが重要なのです。この「助動詞学習は、暗記することではなく、考えること。」という鉄人のメッセージを授業の中で体得してもらえれば、ある意味で「英文法学習の本質」の一部をマスターしたも同然だと私は考えます。
さて、英語の「助動詞」の話に戻りますが、従来の英文法参考書などではその定義が曖昧で意味がたくさんあるばかりでなく、「助動詞」の過去形についての説明もほとんどなされていないのが、現状です。志学ゼミに通う高校生達に聞いてみても、はっきりとした説明は受けていないと言います。
例えば、can の過去形の could は can の意味が「~出来る」ですから、「~出来た」と考えるのが妥当でしょう。しかし、could には、Could you open the window?「(出来れば、)窓を開けてくれませんか?」のように、現在の意味を表す場合があります。
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